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Newscape Lab:地方は、いつ「文化資本」になったのか〜差異化としてのローカルの再発明

Newscape Lab:地方は、いつ「文化資本」になったのか〜差異化としてのローカルの再発明

Newscape Labの新着記事は、「地方は、いつ「文化資本」になったのか〜差異化としてのローカルの再発明」です。

いま、地方性というものが、以前とはまったく違う重みで語られている。食品、酒、工芸、観光、建築、ホテル、地域芸術祭、さらには都市開発にいたるまで、「その土地らしさ」は、もはや周縁的な魅力ではなく、価値の中心にあるものとして扱われるようになった。

原産地、風土、テロワール、郷土性、地理的表示、民藝、生活文化、無形文化遺産―こうした言葉は、かつてなら民俗学や文化政策の文脈で静かに語られていたはずのものだ。ところがいま、それらは経済、投資、ブランディング、国際競争力といった、きわめて現代的な語彙と結びつきながら使われている。

しかし、この現象を単純に「地方の魅力が見直されている」と理解するのでは不十分である。むしろ問うべきは、なぜ地方性が、世界の均質化がこれほど進んだ時代において、これほど強く価値化されるのか、ということだ。

もちろん、ローカルなものは昔からあった。各地にはそれぞれの風土があり、技術があり、味があり、暮らしの作法があった。けれど、それらが今日のように制度化され、投資対象となり、市場で差異化の根拠として機能するようになったのは、実はごく最近のことである。

ここで重要なのは、ローカルが「昔からあった価値」として回帰したのではなく、グローバル市場の成熟のなかで、文化資本として再発明された、という視点である。

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