
Newscape Labの新着記事は、「二つの土地に生きる〜越境型ライフスタイルがひらく未来」です。
東京の生活は、便利である。世界でもまれな密度で交通、仕事、教育、医療、文化、飲食が集まり、深夜でも必要なものが手に入る。意欲さえあれば、多くの人やイベント、コミュニティに出会うことができる。だからこそ、人は東京へ集まり続ける。
総務省の人口移動統計によれば、東京圏は2025年にも12万3534人の転入超過となり、日本人だけで見ても30年連続の転入超過を記録した。首都圏集中はまったく終わっていない。むしろ、人口が減少する日本のなかで、東京の吸引力だけが相対的に強くなっているように見える。1
しかし、東京が成功するほど、東京で人生を完結させるコストも上昇する。2025年の東京23区の新築マンション平均価格は1億3613万円に達し、前年比21.8%上昇した。これは富裕層の不動産投資だけの話ではなく、購入しない人も無縁ではない。東京23区の単身向け賃貸マンションは、2025年5月に平均家賃が10万円を超え、その後も最高値の更新が続いた。2 生活者にとっては、書斎を一室増やすこと、子ども部屋を用意すること、庭のある家に住むこと、親を迎えられる余裕を持つことが、少しずつ現実から遠ざかっているということである。
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